鳥居

Torii (とりい)

神域の入口を示す門

鳥居は、神社の入口に立つ日本独自の門構造物である。一般的に木造または石造で、朱色に塗られることが多い。鳥居をくぐることは、俗世から神域(神が鎮まる聖なる空間)へ足を踏み入れることを意味する。

基本構造は、二本の柱(はしら)の上に二本の横木——上部の笠木(かさぎ)と下部の貫(ぬき)——を渡したものである。語源には「通り入る」から転じた説や、神の使いとされた鳥が止まる場所に由来する説など諸説ある。

形式は大別して、伊勢神宮に見られる直線的な神明系と、曲線を帯びた笠木が特徴の明神系に分けられる。さらに細かくは数十種類の型が存在する。京都の伏見稲荷大社のように、信者の奉納により約一万基もの鳥居が連なる「千本鳥居」で知られる神社もある。

種類・バリエーション

神明鳥居

Shinmei Torii

伊勢神宮に代表される直線的で簡素な形式。笠木に反りがなく、古式ゆかしい印象を与える。

明神鳥居

Myojin Torii

最も一般的な形式。笠木が上方に反り、両端がわずかに跳ね上がる。全国大多数の神社で見られる。

両部鳥居

Ryobu Torii

明神鳥居に控え柱を加えた形式。神仏習合の時代を反映した構造とされる。

関連用語