たたら

Tatara (Traditional Iron Smelting) (たたら)

砂鉄と木炭を用いた日本古来の製鉄法

たたら製鉄は、砂鉄と木炭を粘土製の炉に入れ、大型の鞴(ふいご)で送風して鉄を精錬する日本古来の製鉄法である。千年以上にわたり、主に山陰地方(島根県・鳥取県)で行われてきた。

たたら製鉄で得られる玉鋼(たまはがね)は、日本刀の素材として最高品質とされる。一回の操業(一代)には三日三晩の連続作業が必要で、膨大な木炭と砂鉄を消費する。得られた鉄塊(鉧・けら)は炭素含有量に応じて選別される。

たたらは神道神話とも深く結びつく。ヤマタノオロチ伝説——素戔嗚尊が八岐大蛇を退治し、尾から剣を見出す話——は、出雲地方の製鉄文化を神話化したものと広く解釈されている。たたらの守護神を祀る金屋子神社は全国に1,200社以上を数え、総本社は島根県安来市にある。

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