玉垣
Tamagaki (Sacred Fence) (たまがき)
神社の聖域を囲む垣根
玉垣は、神社の最も神聖な内域——主に本殿、場合によっては拝殿も含む区域——を囲む垣根である。「玉」は宝石や霊魂を意味し、囲まれた空間の霊的な貴さを表す。
重要な神社では、複数層の玉垣が本殿を同心円状に囲む。伊勢神宮では四重の玉垣が正殿を囲み、層を進むごとに立入りが制限される。一般参拝者は最外周の玉垣までしか近づけず、内側は神職や皇族に限られる。
素材は木・石・生垣と様々である。木製の玉垣は無塗装の白木であることが多く、自然素材を重んじる神道の美意識を反映するが、朱漆を施す神社もある。物理的な防御というより霊的な境界であり、内側が神のための空間であることを視覚的に示す。