狛犬
Komainu (Guardian Lion-Dogs) (こまいぬ)
神社入口に置かれる一対の守護獣像
狛犬は、神社の参道や社殿の前に一対で置かれる守護獣の像である。石造が最も一般的だが、青銅・木・陶製のものもある。獅子・犬・霊獣の特徴を併せ持ち、邪気を祓い神域を守護する役割を担う。
伝統的に一対は同じ姿ではない。社殿に向かって右側が口を開けた「阿形(あぎょう)」、左側が口を閉じた「吽形(うんぎょう)」とされる。阿は五十音の始まり、吽は終わりを表し、二体で万物の始まりと終わりを象徴する。これはサンスクリットの「オーム」に由来する概念で、「阿吽の呼吸」という慣用句の語源でもある。
稲荷神社では狛犬の代わりに狐(きつね)が、春日系の神社では鹿が、天満宮では臥牛(なでうし)が守護獣として置かれるなど、祭神によって異なる動物が用いられることも特徴的である。