神楽
Kagura (Sacred Dance and Music) (かぐら)
神を楽しませ敬うための古代祭祀芸能
神楽は、舞・楽・歌を通じて神を奉り楽しませる神道の祭祀芸能の総称であり、日本最古の芸能の一つとされる。天照大御神が天の岩戸に隠れた際、天鈿女命が岩戸の前で舞を舞ったことが神話的な起源である。
大きく分けて、宮中や伊勢神宮で行われる荘厳な「御神楽(みかぐら)」と、全国の神社や祭礼で演じられる多様な「里神楽(さとかぐら)」がある。里神楽には地域ごとに独自のスタイルがあり、静謐で瞑想的なものから、面や衣装を用いて神話の一場面を迫力ある演技で再現するものまで幅広い。
音楽は笛(ふえ)、太鼓(たいこ)、鈴(すず)などの伝統楽器で奏でられる。神楽は神を楽しませると同時に、人間の共同体を聖なるものに接続する役割を果たす。祭礼で目にする神楽は、生きた神道の伝統に最も直接的に触れることのできる体験の一つである。
種類・バリエーション
御神楽
Mi-kagura宮中や伊勢神宮で行われる正式な神楽。千年以上の歴史を持つ。
里神楽
Sato-kagura全国の神社や祭りで演じられる民間の神楽。地域ごとの多彩なバリエーションがある。