地鎮祭

Jichinsai (Groundbreaking Ceremony) (じちんさい)

建設前に土地を清め、地の神を鎮める神事

地鎮祭は、建物・道路などの建設に先立ち、その土地を清め、土地の神に許しを得て工事の安全を祈る神道の儀式である。現代日本でも広く行われ、大企業や官公庁でさえ着工前に地鎮祭を催すのが一般的である。

神職が建設予定地に臨時の祭壇を設け、注連縄と青竹で聖域を画し、一連の祓いの儀式を行う。主な内容は、食物と酒を神に供える神饌(しんせん)の奉納、祝詞(のりと)の奏上、施主や関係者による鎌・鍬・鋤を用いた「刈初(かりぞめ)」「穿初(うがちぞめ)」などの儀礼的動作である。

地鎮祭は、神道の実践がいかに世俗の日本社会に根付いているかを示す好例である。自らを無宗教と考える人でも、自宅を建てる際には地鎮祭を行うことが多い。土地には霊的な次元があり敬意を払うべきだという感覚——自然に神が宿るという神道的世界観——が根底にある。

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