荒御魂

Aramitama (Rough Spirit) (あらみたま)

神の荒々しく猛々しい側面

荒御魂(あらみたま)は、神の荒々しく猛々しい霊的側面を指す。神道の神学では、各神は複数の霊的次元を持ち、荒御魂はその攻撃的・勇猛・時に破壊的な面を代表する。嵐・地震・疫病などの破壊的な力として顕現する——畏怖すべき強大な力であるが、危険を伴う。

荒御魂は悪ではない。和御魂(にぎみたま、穏やかな側面)と相互補完する不可欠な要素である。大胆な行動・武勇・困難を克服する勇気の原動力ともなる。一部の神社では、同一の祭神の荒御魂と和御魂を別々に祀る。伊勢神宮では、天照大御神の荒御魂が内宮の別宮「荒祭宮(あらまつりのみや)」に祀られている。

荒御魂の理解は、神道がなぜ世界を善悪の単純な二分法で捉えないかを把握する鍵となる。命を育む雨をもたらす同じ神が、壊滅的な洪水も起こしうる。神道の儀礼は、正しい崇敬によって荒御魂を鎮め、和御魂の恵みを招くことを目指す。

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